MoonBird 11
2007/08/05(Sun)
  「どうだった?」
白ウサギのルビー2号を通して、壁の中のユナが聞いた。
  「いや〜別に。またあの月の鳥のお話を読んで、着替えを渡してきた
  だけだよ。」
  「ミーチャの様子は?」
  「うん・・・何も言わないからわからないんだ。」
  「そう。」
ユナはそれでブチッと通信を切った。
カケルとケルンはもう慣れたもので驚くことはなくなった。
  「カケルお兄ちゃん、ごはんだって。」
下から、かわいいミーチャの声がする。
ミーチャは、父がいない間は、祖母の幸子とカケルの中で生き生きと暮らしている。
  「今行くよ。」
カケルはミーチャにそう答えると、ケルンを振り返った。
  「何か聞きだせるかもしれない。」
  「ハイ! がんばって下さい、カケルさんっ。」
ケルンは、顔中をひとつのバッテンににして、カケルに向かって敬礼した。
ぷっと吹き出しながら、カケルは階段を下りた。

  「美紗子は元気だった?」
  「うん、元気だったよ。」
いつものように繰り返される短い会話。
いつもはここで終わるのだが。
  「あのお話ね、ミーチャ知ってる。」
突然、ミーチャがニコニコして言った。
  「あのお話って何?ミーチャ。」
幸子が最後のみそ汁のお椀を食卓に置きながら、ミーチャを振り返る。
  「月の鳥さんのお話だよ。」
  「月の鳥・・・ねえ・・・。」
カケルは、持っていた箸をバチンと食卓に置いて身を乗り出した。
  「母さんが気に入ってて、毎日読んでるお話のことだよ。ある国に囚われ ていたお姫様が、ここから出して下さいって月にお祈りしたら、鳥になって そこから抜け出したっていう話なんだ。」
  「うん!( ^-^ ) ミーチャ知ってるよ。月の鳥さん。」
     え?
    知ってる?
    ミーチャが・・・
    月の鳥を・・・?
  「うーーーんと、そうだよ!思い出した!月の姫神社だわ!」
  「月の姫・・・神社ぁ? 何? それ。」
カケルは幸子の顔をを穴のあくほど見つめた。
  「美紗子が小さい頃・・小学校に行く前くらいまで住んでた所にあった、  神社のことよ。そこのえーっと誰だったっけ?」
  「めぐちゃんだよ!」
  「そうそう!めぐみちゃんとよく遊んでいたわねえ。」
  「うん!裏のお池でよく遊ぶんだよ。」
ミーチャは、嬉しそうにニコニコしている。
  「昔ね、その神社に住んでいた娘さんが、その村に飢饉が続いた時にね、 月の神様にお願いをして何日も何日も飲まず食わずで祈り続けていたの。
 そしたらある夜に、金色に輝く大きな鳥が現れたの。村の上空を金色の光の 粉をふりまきながら飛んでいたそうよ。鳥が消えた瞬間から雨が降り出して 村は助かったの。その後その娘さんは、何度も村を救ってくれたの。
 娘さんはいつしか、月の姫と言われるようになって、その神社は月の姫神社 と呼ばれるようになった・・・っていう伝説があるの。」
  「ふ〜ん・・・」
カケルは、胸がわくわくした。
ミーチャの記憶が、月の鳥と深くかかわっていたのだ!    

  
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コメント
-  -
おはようございます♪
ストーリーが佳境に入ってきましたね?
どんどん引込まれていってます。
ミーチャの記憶・・月の鳥と深く関わってる・・。
ドキドキします!
♪((O(〃⌒∇⌒〃)O))♪ドキドキ



2007/08/06 09:33  | URL | rats #-[ 編集]
-  -
ratsさん
 わぁ〜い゜.+:。(ノ^∇^)ノ゜.+:。
ありがとうございます!
まだまだ最後には行き着いていませんが、
じっくり書いて行きますねー。
楽しみにして頂いてありがとうございます!!
2007/08/06 11:00  | URL | まりあちゃも #-[ 編集]
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