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MOONBird 6
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2007/06/25(Mon)
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「ちょっと、刺激が強すぎたかな? さっきの風景はお兄ちゃんの思い が形になったのよ。人の思いって3次元にいるとなかなかわからないけど、 実はものすごい力を持っているのよ。たとえ一瞬でも、周りの景色を変えて しまうくらいにね。」
そう説明するユナは、カケルよりもずっと大人びて見える。 ふいに、赤いテントウ虫が、カケルの鼻の上にとまった・・・かと思うと、どんどん大きくなって行く! 「うわっ!」 カケルはあわてて手ではらいのけた。 カケルの顔ほどの大きさのテントウ虫は、ぶーんとうなりを立てて飛び立ち、 そしてすーーっと空中に吸い込まれるように消えた。 「ユナ!」 カケルが軽く睨むと、ユナはお腹を抱えて笑い転げた。 「あ、そうだユナ・・・あの、ルビーのことだけど」 「ああ、あれ? 苦労したのよー、お兄ちゃんの所に届けるのに」 「え?」 「3次元では、時間はみんな一緒に進むでしょう?」 「ん・・まあ。当たり前だけど?」 「こっちの世界は、過去も未来も現在もごちゃまぜなのよ」 「えー?」 「だから、今見ていることが過去のものか未来のものか、はたまた誰か の考えていることなのか、はっきりしないの」 「何だよ、それ・・・・」 「それに慣れるのにずいぶん時間がかかったわ。今でもむずかしいんだ けどね。」 「へえぇーーー、大変なんだね。」 「それと・・・地上は暗い闇の雲が多すぎて、よく見えないしね。」 「それ、どういうこと?」 「人の思いは力を持ってるって言ったよね。明るい思いは周りをパーッ と照らすんだけど、暗い思いは、黒い雲を作り出すのよ。黒い雲はね、 地獄にいる魂たちのエネルギーになるの。そいつらにそそのかされて悪い ことをする人がたくさん出てくるのよねーーってこの前習ったんだけど」 「うわーーーっ、嫌だな、それ。」 「うん、何でもね、地球の人類はまだ、魂が未熟なんだって。」 「み、未熟・・・・なんだ・・」 「すぐカッとなったり、衝動を抑えられなかったり、人を傷つけるのは 未熟な証拠で、だから戦争や殺人とかが無くならないんだって。 人の心には、もっともっと愛することや優しさがあふれているの。 愛と優しさには、人を結び付けあい、人格を高めて豊かな未来を創る大きな 大きな力があるんですって。」 「ユナ、すごい勉強をしてるんだね。」 「地上の人がそれを知っていたら、世界は変わるんだって。」 「そう・・・かもしれないね。」 ユナは、ふと立ち上がって2,3歩進み、カケルに背中を向けたままで更に 続けた。 「あのね、お兄ちゃん・・お母さんのことなんだけど。」 「え?」 あまりに唐突で、カケルは面食らった。 「あのね、お母さんがちょっと困ったことになってて・・」 「困ったことって?」 カケルは、胸がドキドキしてきた。 「うん・・お母さんね・・・未来の世界にいないの。」 「未来に?」 「お母さんの存在が、別の形に変化してるっていうか・・・」 そうなのだ。母さんは、自分をユナだと思い込んでいる。 そのことが、母さんの未来に影響を及ぼしている? 「そういえば、夕べ5歳の母さんがうちに来たよ。」 「5歳の・・・?」 ユナは、くるりとカケルに向き直った。 「帰るところがないって・・泣いてた。おばあちゃんが5歳の母さんだ って言って、一緒に暮らすことにしたよ。」 「そう・・・もしかしたら、その5歳のお母さんが重大な鍵を握ってい るわ、きっと。」 「か・・鍵?」 ユナは、カケルの両腕をつかみ、瞳をじっと見つめた。カケルはあまりの真剣さに押されながら、必死にうなづく。 「お母さんがお母さんであるための、重大な何か・・記憶を持っている んだわ、きっと。」 「う、うん・・そ、そうかもね」 「お願い、お兄ちゃん! その記憶を探して!」 ユナは更にぎゅっと握っているカケルの腕に力をこめた。 「お願いよ! お母さんと・・・そしてお兄ちゃんのために!」 「わ・・・わかったよ・・・」 その時、突然カケルの視界が波のようにうねった。 そして気がつくと、カケルは自分のベッドで寝ていた。 「夢・・? そういえばボクの夢の中だってユナが言ってたっけ。」 たった今、ユナがすぐそこにいたのに。 握られていた腕がまだこんなに痛いのに・・・。 草原の風景も、はっきりと脳裏に焼き付いているのに。 カケルは、ふーーっと長いため息をついた。 と同時に、目覚し時計が起床時間を告げた。 |
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コメント |
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今日はちょっと時間が出来たので、1話からじっくり読みました〜▼*´ェ`*▼ 江原さんのおっしゃってるあちらの世界の事等もちりばめられてて、深い意味がありそうな、これからどうなるんだろう?と…o(;-_-;)oドキドキ♪しながら読ませてもらってます▽・w・▽ これからも、続きを楽しみにしていますd(^ー゚*)ネッ
2007/06/27 12:46 | URL | ぷちら☆ #-[ 編集]
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ぷちら☆さん :*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*: ワーイ♪ ありがとうございます! がんばって続きを書いて行きますね!
2007/06/27 16:39 | URL | まりあちゃも #-[ 編集]
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